尾鷲市役所本庁舎
建物基本情報
- 所在地
- 尾鷲市中央町10-43
- 発注者
- 尾鷲市
- 区分
- 改修
- 工期
- 着手 令和元年9月26日
完成 令和3年2月25日 - 階数
- 地上3階、地下1階
- 構造
- 鉄筋鉄骨コンクリート造
- 延床面積
- 3,218㎡
- 工事費
- 635,723千円
- 木材利用量
- 32.5㎥
- うち県産材利用量
- 32.5㎥
- 設計
- 竹中工務店・丸昇建設特定建設工事共同企業体
- 施工
- 竹中工務店・丸昇建設特定建設工事共同企業体
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1木造・木質化を選択した背景
本庁舎の耐震改修工事であることから「尾鷲らしさ」を見せるため、耐震補強では珍しい木材を使用したものとしました。また、耐震補強に木材を使用するだけでなく、外装には、尾鷲ヒノキと鉄のハイブリット化による「木板組込耐震市松壁」、柱材を活用した正面玄関、内装にはルーバー等による木質化などが実施されており、耐震補強に併せて快適な空間を演出した相乗効果が生まれています。
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2木材の使用箇所や工夫点
今回の本庁舎の耐震改修工事では、木材による耐震施工が行われており、正面玄関風除室では、尾鷲の海の波を表現した世界初となる尾鷲ヒノキをCLT加工した木製エストンブロック耐震壁を採用し、1階フロアにおいては、耐震施工として鉄骨ブレースの代わりに木圧着ブレースが採用されています。
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3木造・木質化した感想
正面玄関風除室では、木製エストンブロックを無塗装とすることで、尾鷲ヒノキの独特の強い香りを生かし、庁外においても様々なところで木材を活用しており、内装を木質化していることで、来庁される方に「木の香る温かみのある空間」であると非常に高い評価をいただいています。また、木材を使った珍しい耐震補強であるため、施工業者によるプレスリリースや様々な新聞にも取り上げていただいています。