松阪市立春日保育園
建物基本情報
- 所在地
- 松阪市春日町2丁目207
- 発注者
- 松阪市
- 区分
- 新築
- 工期
- 着手 平成30年10月22日
完成 令和2年3月6日 - 階数
- 地上1階
- 構造
- 木造
- 延床面積
- 1,704.2㎡
- 工事費
- 765,772千円
- 木材利用量
- 200.3㎥
- うち県産材利用量
- 200.3㎥
- 設計
- 株式会社アスカ総合設計
- 施工
- 丸亀産業株式会社
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1木造・木質化を選択した背景
「子どもたちが風と光を受け、木のぬくもりに包まれ、人の優しさをからだいっぱいに感じ、家族のように育ちあう保育園」をコンセプトに、松阪市有林のスギ、ヒノキを構造材に使用し、心地良い木の香りに溢れ、温かみと潤いある保育環境づくりを目指しました。
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2木材の使用箇所や工夫点
松阪市有林から供給されたスギ、ヒノキ材は、主に柱・梁・桁等の構造材として使用するとともに、梁せい(梁高)が必要な部材は120mm角の単材を重ねた合成材とし、長さも必要に応じて規格材(3.0mもしくは4.0m)をつなぎ、寸法を確保しました。継手は、木材の表面に金物が見えない拡張樹脂アンカー工法を採用し、意匠性を高めました。また、内装にも松阪産ヒノキの無垢フローリングをふんだんに使用しています。
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木造化におけるコスト削減の取組
市有林の有効活用と、優良な松阪産材の活用を図るため、構造材の加工と建築工事とを別々に発注する「材工分離発注」に初めて取り組み、建設コストの削減につなげました。
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4木造・木質化した感想
こどもたちや保護者をはじめ、来園される方々から、「木のいい香りがする。」との声をいただいています。木材のぬくもりや温かさの中で過ごすことができ、子どもたちの五感の育ちにもつながっています。