三重県民の森「みえ森林教育ステーション」
建物基本情報
- 所在地
- 三重郡菰野町千草7181-3
- 発注者
- 三重県
- 区分
- 改修
- 工期
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第Ⅰ期
着手 令和2年8月11日
完成 令和3年1月7日
第Ⅱ期
着手 令和3年3月31日
完成 令和3年6月28日
- 階数
- 地上1階
- 構造
- 鉄骨造
- 延床面積
- 222.8㎡
- 工事費
- 61,380千円
- 木材利用量
- 12.3㎥
- うち県産材利用量
- 12.3㎥
- 設計
- 有限会社南勢建築設計
- 施工
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第Ⅰ期 大宗建設株式会社
第Ⅱ期 株式会社トヨタトータルデザイン
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1木造・木質化を選択した背景
三重県では、令和元年度から三重の森林づくり基本計画において、「森林環境教育・木育の輪拡大プロジェクト」を重点プロジェクトとして掲げ、森林環境教育・木育の「場づくり」に取り組んでいます。その取組の一環として、既存の県有施設である三重県民の森の自然学習展示館を一部改修し、メインターゲットを未就学児とした、いつでも気軽に木製玩具や遊具に触れ合える施設をリニューアルオープンしました。
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2木材の使用箇所や工夫点
改修にあたっては、三重県産のスギ・ヒノキをふんだんに使った木質化及び木製複合遊具の設置を行いました。
遊具は、下層に迷路のような仕切りが付いた3つの高台と滑り台が組み合わさったもので、安全性に配慮しながら、子どもたちが自由に遊び方を考えて利用できるものとなっています。
また、床の段差やフローリングの有無、パーテーションを兼ねたベンチ、絵本スペースなどによって緩やかに空間が区切られており、対象年齢や機能に応じた利用ができるようにゾーニングしています。
設計にあたっては、伊勢工業高等学校建築科の協力のもと、基本設計図面を作成しました。 -
3木造・木質化した感想
利用者からは以下のように高い評価をいただいています。
- 木の温もりがとても温かく肌触りも気持ちよく、楽しく過ごせました。小さな子どもでも安心して安全に遊べるので、また是非遊びに来たいと思いました。
- 8ヶ月の子どもでも、楽しく遊ばせてもらいました。
- 障害児の遊び場に普段から苦労しています。貸し切りできることで他の利用者さんに気兼ねせずに遊ぶことができて、子どもも大人も大満足です。
- 階段一段ずつが低く、1才の娘も自分で昇り降りができました。たくさんの木のおもちゃも良かったです。
- 木の触り心地がいいし、木のおもちゃが細かく作られていてとても楽しく遊ばせてもらいました。
- すべて木で出来ていて、香りや触れた感じもやさしくて、気持ちよく過ごせました。