「耐震シェルター」は、現在住まわれている住宅の一階の居室内に設置しますが、床部分を除けば、建物には手を加えないで施行することができます。
「耐震シェルターモデル開発検討会」の座長をお願いした森野三重大学名誉教授からは、本パンフレットの発行に際し、シェルターの仕様に関する次のような解説記事をいただきました。
近い将来発生する恐れがあるといわれる東海地震、東南海・南海地震の備えとして、住宅の耐震補強が急務となっていますが、ここで紹介するのは住宅全体を補強するのではなく、住宅の一角に頑丈で安全なスペースを確保しようとする発想から生まれた、箱形の「耐震シェルター・六畳タイプ」で、次のような特徴を備えています。
開発に当たって最も苦慮したのは④の開口に関する問題で、窓等を開けることによる快適性・利便性を失わずに、いかにして必要な構造強度を確保するかという点でした。幸い開発プロジェクトに参加された方から優れたアイデアを出していただき、開口を持ちながら十分な強度を併せ持ったシェルターの性能が、実証実験によって確かめられたことで、このシェルターの普及に自信を持つことができました。
2~3日
70万円程度(税抜き)